本記事は、2018/4/23にフォーシーズンズホテル香港にて行われた『TokenNews CONFERENCE』のイベントレポート後編です。(前編はこちら)
FAN betting
Japan Sport Management CEO 松浦新平氏からは、「スポーツの感動エコシステム」の構築を目指す、FAN bettingの概要が発表されました。
自身もプロサッカー選手としてプレーしていた経験のある松浦氏は、「勝ち負けという結果だけにフォーカスされがちな現在のスポーツ界では、感動が生まれづらくなっている」と語ります。
FAN bettingは、スポーツマンシップやチャリティーマッチ、素晴らしいプレーなど、スポーツには勝ち負けだけではない価値を可視化し、選手・チーム・ファンが相互に応援し合えるシステムをブロックチェーンの力で実現しようという取り組みです。
感動をコアに応援と投資をする
ファンは、応援している選手に対し、その評価指数としてトークンを送ることができます。
また、トークンをベット(投資)することで、勝敗の結果ではなく、「エクセレントプレー」「チャレンジプレー」など、複数設けられた独自のFAN betting基準をもとに、配当を得ることも可能になるそうです。
さらにファンは、より感動を生み出す選手やチームを育成したり、環境を創造するためにこのトークンを利用することもできます。
「スポーツ選手は使い捨てにされてしまっている」と松浦氏が語るように、アメリカでは、現役時代は活躍していたプロスポーツ選手も、引退して3年以内に7割が自己破産するという調査結果が出ています。
常に結果を求められ、所属チームから評価や報酬をもらうことはあっても、それ以外から何かを受け取ることのなかったスポーツ選手たちが、「感動の可視化」によってトークンを受け取ることで、正当な評価を受けることができるようになります。
これにより、更に高いパフォーマンスを生み出すことができれば、ファンの感動はより大きなものになり、スポーツ業界全体の活性化にも繋がるかもしれません。
FANbetting 公式サイト https://fanbetting.world/
LIFEX
Wowooプラットフォームを利用したICOとしてすでに発表されていたLIFEX。
今回は株式会社OKWAVEの兼元謙任社長から新情報が発表されました。
LIFEXとは
LIFEXは、東証一部上場企業の株式会社アイロムグループが主導する医療関連のICO。
参加者の生体データをブロックチェーン上に記録し、アイロムグループの持つiPS細胞や遺伝子関連の医療データと合わせて分析し、体の不調を事前に予測したり、自分に合う治療法を見つけることができるというプロジェクトです。
研究機関は、提供されたデータを共有することで、医療技術の発展にも活用することができます。
今回の発表内容
・オリジナルウェアラブルデバイスの配布
トークン保有者には、健康管理のできるオリジナルのデバイスが無料で配布されるそうです。
・トークンセールはダッチオークション形式
「命を預かるプロジェクトだから、生命に尊厳を持って、参加者の命を無駄にしないように」と語った兼元氏。
一番高い金額から徐々に金額を下げ、一番購入希望者が多い価格帯で販売する、ダッチオークション形式を採用すると発表がありました。
・エアードロップも予定
ウォレット所有者に対してエアードロップを予定しているということです。
日本の大手企業が取り組むICO。
当初から予定されている5月のトークンセールに向け、今後の発表にも注目が集まりそうです。
Wowooの現況と今後について
カンファレンスの最後には、Wowoo Pte Ltd.のCEO 藤丸ニコル氏より、Wowooの現在の状況と今後の展開についてのお話がありました。
現在、国内外多数のプロジェクトから、Wowooプラットフォームを利用したいという依頼が殺到しているそうです。
Wowooは、Wordpressのように簡単にホワイトペーパーなどが作成できるようなICOプラットフォームを目指し、夏頃にウェブ公開を予定。
そして何より、Wowooの掲げる「感動の可視化」というミッションの通り、「感動にフォーカスすることで本当のサービスを生む」「感動とブロックチェーンは相性が良い」と語った藤丸氏。
WowooBitの配布はもう間もなく開始される予定で、取引所への上場もほぼ確定しているとのこと。
「ブロックチェーンの世界でWowooを知らない人がいないぐらいBIGなプロジェクトにしたい」という藤丸氏の言葉通り、今後も様々な分野から期待が寄せられそうです。
編集者:Ayako