カナダを拠点としてメッセージングアプリケーションを開発するKikは、同社のKinトークンに関連するKinitという最初のベータ版製品をリリースした。
Kikは昨年、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)で1億ドル以上を集めたことでも話題となった。KikのICOには、117の国々から1万人以上もの人が参加している。
Kinitの内容
Kinitは、アクティブなユーザーエクスペリエンスを提供するウォレットアプリケーションだ。
Kinitのユーザーは、クイズへの回答や、インタラクティブ動画を視聴することで、Kinトークンを獲得することができる。
また、Kinトークンを主要ブランドや小売業者のギフトカードに交換したり、Kinit内でトークンを相互に送ることもできる。
Kikの通信担当部門の部長を務めるロド・マクラウド氏は、このリリースに関連して以下のようにコメントをした。
「Kinitは、Kin専用のアプリケーションです。Kinitの目標は、Kinをより多くの消費者の手に届けることです。これは、楽しく魅力的な体験を通じて、暗号通貨を消費者にやさしいものにするための重要なステップです。実際のユーザーの行動に基づいて学習し、それを反復していく予定です。」
Kinは、イーサリアムブロックチェーンに基づいたERC20トークンであり、トランザクション速度を高めるためにステラネットワーク上にデプロイされている。Kinitアプリは一般的なユーザーに、Kikのエコシステムを通じて、このツールを採用してもらう最初の試みである。
Kikの動向
今年3月、Kinトークンがゲーム業界で広く採用されていくために、ゲーム開発エンジンUnityと提携する計画を発表した。Kikのスポークスマンは、Unityとの提携により、この暗号通貨が何百万人もの開発者の手に渡り、Kikによって開発されカスタマイズされたゲーム専用SDKにより、ゲームにトークンを統合していくことも可能となるだろうと語った。
昨年多くの資金を集めたICOとして話題になったKik。今後の事業展開に世界中から注目が集まる。
Photo by Rami Al-zayat on Unsplash
編集者:Hiro