【レポート】[仮想通貨Walletの最新動向]日本と海外から学ぶtoCとtoBへの展開と基礎知識

こちらを友だち追加しておくと
暗号通貨関連のイベント情報や
リアルタイムでの記事更新情報を
受け取ることができます。
友だち追加 

8月23日(木)にWeWork六本木にて、株式会社LONGHASHの主催のイベント「【仮想通貨Walletの最新動向】日本と海外から学ぶtoCとtoBへの展開と基礎知識」が行われた。

このイベントには、仮想通貨Walletを提供する多数の企業が参加し、ウォレットの紹介と今後の展開について語った。

未来の銀行を作るGINCO

最初にプレゼンテーションを行ったのは、日本発の仮想通貨ウォレットGINCOのCOOである房安 陽平氏。
日本でもメジャーであるGINCOは、初めて仮想通貨ウォレットを利用する人でも簡単に操作できるようUIやUXに使いやすさを意識して開発を行っており、現在は、24種類の通貨・トークンに対応している。

房安氏は、今後の開発について、ウォレット内に保管している通貨のポートフォリオ機能や、iOSのウィジェットに対応する予定である事を発表した。

使いやすさを追求しているという言葉の通り、頻繁に画面表示や機能についてのアップデートを行っているようだ。

多くのトークンを扱えるBreadwallet

次に登壇したのは、Breadwalletの御供田 夢乃氏。

Breadwalletは、2015年にスイスで創業し、現在世界170カ国に120万人程の利用者がいるという。
また、100種類を超えるトークンを取り扱っており、ウォレット内で使用できる独自のBRDトークンも発行している。

御供田氏は、「シンプルでありながら、セキュリティレベルの高いサービスの提供をコンセプトとしている」と語ったうえで、
今後の展開については、「Breadwalletを通して安全にICOへ参加出来るサポート機能を提供する」と述べた。

アプリ1つでICOへ参加できるZILLA

ZILLAは、現在多く存在するICOをアプリ内からチェックし、参加することが可能である。
アプリ内に掲載されているICOは、ZILLAが直接企業とやり取りし、精査されたもののみが表示されている為、自身でICOを探して参加するケースと比べて、安全で簡単に参加することが出来る。

また、ICOを提供する企業側は、ZILLAへ掲載された後に、手数料としてICOで調達した金額の2%を支払う仕組みとなっている。

今回、CEOのアバサ・フィリップス氏は、現在提供しているICO参加用のアプリケーションの他にも、近日中に初心者向けの仮想通貨ウォレットをリリースする予定であると述べた。

指紋認証付きハードウォレットTOKEX

最後にプレゼンテーションを行ったのはTOKEXJapanの取締役であるクリス・ダイ氏。

TOKEXは、世界で初めて指紋認証が搭載されているハードウォレットの開発に取り組んでいる。
開発を行っているハードウォレットには、それぞれ個人向けと企業向けがあるとのことで、マルチシグでの管理や、ウォレットアドレスでスキャムである可能性のものを抽出することを可能としている。

会場では見本として、実際のカード型指紋認証付きのハードウォレットが紹介され、参加者の注目を集めていた。

登壇者によるパネルディスカッション

続いて、各企業の登壇者によるパネルディスカッションが行われた。
ディスカッションでは、仮想通貨ウォレット側から見た業界と、ウォレットを持つ個人のリスク管理について語られた。

ウォレットの現状と今後のビジネスモデル化について

始めになぜこれだけ多くのウォレットが存在しているのか、という問いかけに関して、GINCOのCOOである房安氏は、「それぞれが違う視点から開発を行っているからではないか」と答えた。
例えば、取引所の機能に近いウォレットを作りたいのか、ハードウェアウォレットのようにセキュリティの高い管理機能を持ったものを作りたいのかによって機能や見え方は大きく変わる、と述べたうえで、今後の改善については現状はまだ難しいと答えた。

また、ウォレットのビジネスモデル化は可能か、という質問に対しては登壇者全員がウォレット単体でのマネタイズは難しいだろう、と述べた。
中でもTOKEXJapanのクリス氏は「仮想通貨ウォレットは金融のツールであり、手数料によって収益を得る仕組みが多い。今後業界が大きくなるにつれて、収益は上がるかもしれないが、大きなビジネスとする為には多様性を持ったものを考えるべきだ」と自身の見解を述べた。

ウォレットを使うユーザーの自己管理について

昨年よりウォレットのユーザーが急激に増加しているというが、ユーザー自身の管理意識はまだまだ低いという。
ニュースではハッキングなどの話がよく注目されているが、実際に一番多いのはパスフレーズの紛失や、端末の紛失による盗難である。
特に、日本はパスワードや暗証暗号は簡潔なものが多い為か、パスフレーズを忘れて復元出来ない、という話がよくあるそうだ。

自分の大切な資産を守る為にも最初の設定の際にしっかりと保管・管理をしてほしい、とGINCOのCOOである房安氏が述べてディスカッションを締めくくった。

今回のイベントには、100人近い人が参加しており、参加者の多さから仮想通貨業界の盛り上がりとウォレットへの関心の高さが伺えるイベントだった。

LONGHASHが主宰するmeetupは今回で3回目。
今後も多くのイベントを開催する予定だという。
興味がある方は、下記リンクからぜひイベント情報を確認してみてはいかがだろうか。
http://longhash.co.jp/meetup/category/event/

 

編集者:Rie