【レポート】ブロックチェーンを0から学びたい方必見!2週連続集中講座

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9月25日(火)に明治大学 駿河台キャンパスにて、明治大学金融紫紺会/暗号通貨・ブロックチェーン研究会主催の『ブロックチェーンを0から学びたい方必見!2週連続集中講座』が行われた。

このセミナーは、ブロックチェーン関連事業において総合的なコンサルティングを行っているCTIAが、ブロックチェーン技術に関する講義を明治大学の学生に提供するというもので、今回は記念すべき第1回目の開催である。

ブロックチェーンについて知る機会

まず最初に、明治大学金融紫紺会/暗号通貨・ブロックチェーン研究会会長で、明治大学名誉教授でもある森宮康氏が、「ブロックチェーンに関しては、ビットコインや暗号通貨などのイメージが強いが、ブロックチェーンはあらゆる技術の根幹となり得ます。今回は、2週間連続でブロックチェーンに関する勉強会が行われ、これは皆さんだけが対象となっています。とても貴重な機会ですので、ブロックチェーンがどういうものなのかという理解に役立ててください。」と挨拶した。

続いて、講義内容を提供するCTIAのCEO手塚満氏が登壇し、CTIAの活動について紹介した上で、自身のこれまでの経験と合わせて以下のように語った。

私は、21歳の時に会社を起業し、約17年間さまざまな事業をしてきました。組織は人が支えるものであり、時代は人が支えてきたものだと思います。しかし、時代を変えてきたのはテクノロジーです。本日のセミナーを通じて、皆さんがブロックチェーンというテクノロジーに興味を持っていただければ嬉しいです。

業界のスペシャリスト 池上雄飛氏

セミナーの講師は池上雄飛氏が務めた。
池上氏は、ブロックチェーン業界に4年間近くいる、業界のスペシャリストだ。初めて暗号通貨に出会ったのは18歳の時で、当時はソースコードのコピーなどをしていたという。現在は、豊富な知識をもとに、様々な企業に対してトークン発行などに関するアドバイザリー業務を行なっている。

今回のセミナーのゴールは、以下の4つ。

  • ブロックチェーン技術や暗号通貨に対する不安や疑問を解消すること
  • ブロックチェーンで実現可能なことや不可能なことを明確にすること
  • メディアや風評といった過剰な報道や噂に踊らされなくなること
  • ブロックチェーン業界への就職の第一歩となること

これらに向けて、講義が行われた。

“こころ”を知る必要性

最初に池上氏は、なぜブロックチェーンを使ってビットコインが開発されたかという”こころ”について語った。ビットコインが開発されるに至った所以を理解しておく必要性に関して、池上氏は自身の経験を踏まえて、「アプリケーションを作る時には、そのアプリケーションで何をしたいかということが最初に決まっていないと、作ったものがまとまりの無い物になってしまいます。つまり、それは顧客が求めているものと全く違うものになってしまうということを意味します。そのために、本日は、なぜブロックチェーンを使ってビットコインを開発したかったのかという”こころ”の部分を伝えたいと思います。」と語った。

お金の本質について語る池上氏

また、お金は人生を通して付き合っていくものであり、だからこそ、お金について理解をしておく必要性があると池上氏は考える。
そのためには、金融の技術が発達した大航海時代に株式という概念が生まれたことや、現在の銀行システムの根幹である信用創造の仕組みを知る必要がある。
信用創造について、不景気になるメカニズムや、不景気になった時に銀行がとるアクションを例に、銀行が常に有利な立ち位置にあると語り、お金の本質について以下のように述べた。

自分にとってのお金の価値は、まずお金の総量があり、そのうちのどれだけの割合を持っているかで決まります。その総量が勝手に増やされてしまうと、自分が持っているお金の価値が低くなってしまいます。

なぜ、ビットコインが生まれたか

池上氏は、「日本円などの、誰かが管理をしている通貨を使っている時点で、その通貨が何に使われているかを彼らに委ねているようなものだと個人的には考えています。ここまで話をした世の中における問題点(おかしな仕組み)を解決するためにビットコインが提案されました。現在使われている一般的な通貨は、一部の人だけがコントロール権を握っていますが、ビットコインの思想は、このコントロール権を自分たちのものに引き戻そうというものです。」と語った。
ビットコインは誰も総量を変えることはできず、自分の持っているお金の価値が下がることもない。

ビットコインは誰が作った?

では、ビットコインは誰が作ったのか。それに関して、池上氏は

サトシナカモトという人が、世の中の仕組みからの脱却を目指して、ビットコインというものを提案しました。ビットコインの思想を面白いと感じた有志たちが協力して開発をしました。マイナーや開発者の間での意見の食い違いもあり、その中でハードフォークなどが起きていますが、誰にも干渉されない価値の保存が可能となっています。
と、この仕組みの価値についても述べた。

セミナーでは、イーサリアムのスマートコントラクトについても触れられた。車の貸し出しのケースを例に、

スマートコントラクトで契約書の管理ができます。今までのアプリケーションと何が違うかというと、今までは補償金が裁判などを起こさないと払われないといったケースがあり、車を貸し出す側は保険をかけるなどして余計なコストがかかっていました。しかし、スマートコントラクトを使えば、プログラム通りに動くため、契約が守られないということがなくなり、リスクやコストを減らすことができます。これがイーサリアムによって可能になります。これが広がれば、契約が実行されないということがなくなります。
と、イーサリアムの魅力について語った。

 
質疑応答の時間では、暗号通貨の種類や、見ておいた方が良いサイト、価格の変動が大きい原因、さらにハッシュパワーに関する質問などが学生から投げかけられ、非常にアクティブなやりとりが行われた

次回はアイデアソン

今回のセミナーに参加した学生には、次回までの課題が与えられた。
課題の内容は、ブロックチェーンの”情報の改ざん・不正ができない”という特徴に焦点をあて、「不正や改ざんがあるかもしれない”サービスや情報”」を信頼できるものに変えるために、ブロックチェーンという切り口から解き、BeforeとAfterの状態を考えるというものだ。
また、今回のセミナーで学習した知識をもとに、次回は学生同士でアイデアを出し合うアイデアソンが行われる。

最後に、今回のセミナーを主催した明治大学金融紫紺会/暗号通貨・ブロックチェーン研究会の森宮会長が、

明治大学金融紫紺会のブロックチェーン研究会で、今回のような「学生だけのため」のセミナーをするのは初めてです。ブロックチェーンに関して時代は変化しているので、学んでおくべき必要のある重要な要素ではないかと思います。今回はCTIAの方々が明治大学に来てくださり、情報提供をして頂いたことに感謝いたします。
と語り、締めくくった。

 
今回のセミナーには40名以上の学生が参加し、終了後にも多くの学生が講師の池上氏に質問をしていたりと、非常に熱心な様子が多く見受けられた。
次回のアイデアソンで、どのようなアイデアが出るのかが非常に楽しみだ。

第2回アイデアソンは、10月2日(火)に開催される。

取材・編集:Hiro