【レポート】STUDY BLOCKCHAIN(ブロックチェーン勉強会)

こちらを友だち追加しておくと
暗号通貨関連のイベント情報や
リアルタイムでの記事更新情報を
受け取ることができます。
友だち追加 

9月27日(木)に都内某所にて、CTIAとBuildsのコラボによる『STUDY BLOCKCHAIN(ブロックチェーン勉強会)』が行われた。
Buildsは、現役東大生が経営する人材マッチング会社で、この勉強会は東大・早慶・MARCHなどの学生をターゲットにして開催された。

セミナーの講師は、9月25日(火)に行われた『ブロックチェーンを0から学びたい方必見!2週連続集中講座』と同様、池上雄飛氏が務めた。
池上氏は、ブロックチェーン業界に4年間近くいる、業界のスペシャリストであり、現在はトークン発行などに関するアドバイザリー業務を行なっている人物である。

全ては、ブロックチェーンを使う必要性を知るところから

ブロックチェーン技術について知る前に、なぜブロックチェーンを使う必要があるのかを知っておく必要がある。
そこで、例として挙げられたのが、ゲームのガチャと公文書だ。

ガチャの場合について考える。仮に当たる確率が5%のレアキャラが存在した時に、抽選をするのはゲーム会社側であり、本当に5%の確率で当たるのかどうかは不透明だ。本当に当たる確率が5%かどうかを一人で確認するには、試行回数を増やさなければならない。
公文書に関しても同様だ。公文書が一般に公開されたとしても、そこに記載されている日付や内容が本物かどうかの証拠を確認することはできない。

講義をする池上雄飛氏

しかし、ブロックチェーンを使えば、ブロックチェーン上にデータが記録されるため、それを確認することで、ガチャの確率や公文書の日付・内容が本当かどうかを確認することができる。
池上氏はこれに関して「ブロックチェーンはみんなで管理しているパソコンのようなものです。仮に国を信頼していなくても、ブロックチェーンを使えば公文書が信頼できるものなのかどうかを確認することができます。」と語った。

ビットコイン?イーサリアム?

次に、暗号通貨の歴史、中でも最初に生まれたビットコインに関して、池上氏は以下のように語った。
最初に生まれたビットコインに関して、池上氏は以下のように語った。

暗号通貨はビットコインに始まり、そのビットコインは、新しいお金の仕組みを通じて、誰かを信頼しないといけない現在の仕組みを変えるために考えられました。初めはサトシナカモトが、数学者のコミュニティにアイデアを出し、数人のエンジニアがそれを面白いと共感して開発を始め、今ではそれが大きなコミュニティとなりました。ビットコインによって、誰にも干渉されない価値の保存が可能になりました。

ビットコインが誕生してからは、いくつかのプロジェクトが試みられ、その中で現在数多く存在している暗号通貨の中で大きなブレークスルーとなったのが、イーサリアムの誕生である。イーサリアムに関して、池上氏は、

イーサリアムはあらゆることができるプロジェクトです。全ての契約をプログラムと考え、それを管理することが可能です。
甲と乙を定義し、その間での約束事を書くのが契約書。これをプログラムに落とし込むのがイーサリアムの発想です。このイーサリアムを用いて、ICOと呼ばれるたくさんの資金調達が行われました。

と語り、どれだけの規模のプロジェクトが生まれたかを、年の経過とともにグラフで示した。

MaidSafe(メイドセーフ)?

池上氏は、ビットコイン、イーサリアム以外にも面白いと感じているプロジェクトとしてMaidSafeの説明がされた。
池上氏は、

グーグルやアマゾンは、データセンターと呼ばれる巨大なハードディスクにデータを置いています。ここのデータを使用するためには、維持管理手数料を支払わなければいけません。MaidSafeのプロジェクトが実現されれば、個人が使っているスマホの空き容量を、他人に貸し出すことが可能になります。ブロックチェーンがなければ、貸したものがハッキングなどに使われる可能性があるため、相手を信頼することはできません。しかし、ブロックチェーンを使えば、その心配なくハードディスクを貸し出すことができるようになります。

と、MaidSafeの魅力について語った。

 
質疑応答の時間では、ビットコインの仕組みについての質問がされた。また、ビットコインの仕組みの解説から派生し、イーサリアムのスマートコントラクトに関する説明も行われた。
スマートコントラクトの考え方に関して、池上氏は

トリガーとアクションの定義をするだけで、全ての契約は置き換えることができます。自動車の貸し借りの契約にこれを用いるということは、現段階では自動車がインターネットに繋がっていないために実現出来ていませんが、インターネットに繋がりさえすれば全てができてしまうことになります。
例えば、ブックメーカーや保険なども、トリガーとアクションがインターネットと結びつけられるものであれば、それらをプログラムで実現することが出来ます。

と語った。

グループワーク

続いて、グループワークとしてアイデアソンが行われた。
アイデアソンでは、質より量が重要視されるため、相手の意見を「否定はしない」ことがポイントとして挙げられる。

ブロックチェーンには

  • 情報の改ざん・不正ができない
  • トレーサビリティ
  • ゼロダウンタイム(無停止)の実現
  • 全員で情報共有ができる
  • 低コスト

といった特徴があるが、今回のテーマは、ブロックチェーンの”情報の改ざん・不正ができない”という特徴に焦点をあて、「不正や改ざんがあるかもしれない”サービス”」を信頼できるものに変えるために、ブロックチェーンという切り口から解き、BeforeとAfterの状態を考えるというものだ。

このテーマでグループワークが行われ、それぞれ4〜5人のグループに分かれ、活発な議論が行われた。

アイデアソンでは、食品のサプライチェーンの透明化や、結婚歴・恋人歴の透明化といったユニークなアイデアも挙げられた。

最後に、本日の講師を務めた池上氏が、

ブロックチェーンで世の中を変えたいと思っています。今回のセミナーでブロックチェーンに興味を持った方は、是非ビジネスコンテストにも参加してください。
と語り、締めくくった。

次回からは、ブロックチェーン技術を取り入れた関東・関西合同のビジネスコンテストを予定しており、今年10月から来年1月にかけて長期間での開催になるだろうとのことだ。

 
勉強会には、起業している学生などもおり、多くの学生がブロックチェーンにとても関心を持った様子だった。
次回開催予定のビジネスコンテストも非常に楽しみだ。

Photo by rawpixel on Unsplash

取材・編集:Hiro