【レポート】WORLD BLOCKCHAIN FESTIVAL2018

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10月13日(土)、さいたまスーパーアリーナにて、日本最大級のブロックチェーンの祭典「WORLD BLOCKCHAIN FESTIVAL2018」が開催された。

イベントの第一部では、『Create the future,Change the world(未来を創り、世界を変える)』をテーマに、国内外から招待された、ブロックチェーンを使って新しい未来の創造に挑戦するイノベーターらがその熱き想いをプレゼンテーションしたほか、ゲストスピーカーとして竹中平蔵氏(慶應義塾大学名誉教授、東洋大学教授)をはじめ、Commons inc.の共同代表である川崎純真氏、林篤志氏らが登壇した。

第四次産業で変わりゆく世の中

竹中氏はまず、「今の世の中はビッグデータや人工知能、ブロックチェーンなどを使った第四次産業で世界が大きく変化してきている。」としたうえで、日本と海外の発展スピードの違いなどを交えながら、世界の動きについて語った。

毎年1月に、スイスのダスという小さな街で開かれるダボス会議では、世界各国の大統領や総理大臣、およびリーダーら約2,500人が、今後の世界の経済について話し合いを行っています。
去年までは人工知能について議論されていましたが、今年の会議では、もはや人工知能が活用されることは当然であるとされ、新たにブロックチェーンについての議論が行われました。
それだけ、世界は今、ブロックチェーンに注目しています。
しかし、日本は世界に比べると遅れをとっています。
世界では、2011年頃からビッグデータや人工知能の研究が進めていましたが、当時日本は東日本大地震やデフレ克服などもあり、そちらの復興・対策へ注力せざるを得なかったために仕方がない部分もあります。

ドイツのメルケル首相は「これからはビッグデータ、そして人工知能をどのように使うかが世界を変える」と発言しており、中国の杭州市では、道路の交通渋滞を解消のためにビッグデータを活用し、信号の時間調整をしたところ、交通渋滞が2割も減ったという結果が出ています。
ところが、そんな時でも日本の国会では相変わらず森友問題などが議論されていました。
しかし、ようやくここ最近になって、日本ではブロックチェーンのことをしっかり勉強する一部の議員も出てきており、議員立法によってビックデータについての法案が決議されました。
日本においては、まずは道路情報のビッグデータ整備法からではないかと思いますが、今の法律では自動運転の試験運転が非常に難しいため、まだまだこれは課題であると考えています。

竹中氏は、いかに世界が今、ブロックチェーンに注目しているのかについて所々にユーモアを交えながら語り、最後に「今日のイベントが皆さんにとって良いきっかけとなることを願っています。」と述べ、講演を締めくくった。

ブロックチェーン技術と新たな社会モデル

次に登壇したのは、Commons inc.の共同代表である河崎純真氏と林篤志氏。
Commonsは『社会は変えられなくても、作れる』をテーマに、ブロックチェーンを用いた新たな経済圏や社会システムの構築を目指している。

河崎氏は「今の社会制度は約150年前に作られたものである。」と前置きをしたうえで、今日現在もこの制度が採用されつづけていることに疑問を持ち、社会起業家としてのこれまでの自身の様々な活動を語った。
しかし、今の社会の形に依存して生きている人が多くいる中で、それを壊して変化させることは出来ないことに気付いたそうだ。

Commons inc. 共同代表 河崎純真氏

現状、国には『実体のある経済』と『実体のない経済』があるという。
実体のあるものには金や通貨・不動産など、実体のないものには保険や株式・国債などがあるが、それぞれの規模は3,000兆円と17京円と大きな差がある。
さらに『実体のない経済』を支えているものは信用であり、その信用を担保しているのは各国である。
つまり、経済のほとんどは国からの信用ありきで成り立っているということだ。
河崎氏は「この現状に危機感を覚えるべきである。」と述べ、下記のように語った。

日本に限らず、ほとんどの国がこのような形の経済に依存をしています。
例えば、地震やミサイルによる攻撃で国が破綻してしまったら国による担保は不可能となります。
つまり、17京円もの『実体のない経済』はすべて何の価値もないものになってしまいます。
私達は、この経済や社会制度の危うさをもっと知るべきです。

そこで、国による担保ではなく、ブロックチェーンという数学的な暗号技術による信用の担保をすべきであると考え、生み出されたのがCommonsが掲げるプロジェクトである。
世界中のネットワークが遮断されることがない限り、ブロックチェーンによる担保がなくなることはない。
Commonsでは国や会社にコントロールされず、自身の価値観やライフスタイルに合わせた社会を作ること、それぞれが様々な共同体へ柔軟に属することが出来るといったライフスタイルの提供を目的としている。
また、各地で生まれた多彩な社会モデルへ一人一人が自由にアクセスし、選択することで自身の人生を自らの意思でコントロールしてもらいたい、と河崎氏は語った。

その後もODXや、NuMudoBlueFrontiersなど多くの企業が自社のプロジェクトについてプレゼンテーションを行い、第一部は終了した。

また、第二部では、ゲストとして招かれた歌手のマライア・キャリーさんのライブ公演が約1時間ほど行われ、会場は盛大に沸き上がった。

 
今回のイベントは、さいたまスーパーアリーナという大きな会場での開催であったにもかかわらず、開場前から多くの人が並んでいたり、座席のほとんどが常に埋まっていたことからもイベントへの期待が大きいことが伺えた。
さらにWORLD BLOCKCHAIN FESTIVALでは、今回紹介されたプロジェクトの最新情報について今後もSNSなどで引き続き発信していく予定だという。

twitter:https://twitter.com/WORLDBLOCKCHAI7
LINE@:https://line.me/R/ti/p/HHIpv5eWVJ

 

取材・編集:Rito & Rie