【ABFレポート】ジェオンホ・リー氏「韓国経済とブロックチェーンについて」

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10月30日・31日の2日間、ソウルの新羅ホテルにて開催された『ABF in Seoul 2018』。

開催2日目である31日に、漢陽大学のジェオンホ・リー教授が、韓国経済とブロックチェーンの関連についてのプレゼンテーションを行った。

韓国のGDPの推移

リー氏は「ブロックチェーンが、韓国経済にどのような影響を与えるかについて話をしたい。」と語り、韓国10年間の経済成長率の推移を示した。
韓国の経済成長率は、2010年にはヒュンダイやサムスン電子の躍進もあり6.5%に達したものの、その後は下降し、2018年の経済成長率は2.6%になるだろうとIMF(国際通貨基金)は予測している。

ブロックチェーンが韓国経済の起爆剤に

同氏は、韓国経済にとってブロックチェーンが大きなチャンスになると考えている。その根拠として、高度な教育を受けてきた人々によってブロックチェーンのスタートアップが活性化されること、そして暗号通貨に投資をしている人の数が500万人にのぼることを挙げた。

さらに政府によるサポート体制も充実しており、韓国の科学・ICT技術省はブロックチェーンにおけるロードマップを定め、2022年までに1万人のエキスパートを育てる計画を立てている。また、ICTは、今後5年間でブロックチェーンの市場規模は現在の10倍になると予測する。

さらにソウル市は、今後5年間でブロックチェーンの中心都市を目指すと表明しており、今後1億ドルの予算をあてて、2021年までにグローバル・ブロックチェーン・センターを設立する見通しだ。

リー氏は、ブロックチェーン技術において韓国が世界をリードするための、政策提言として7つの項目を挙げた。

  1. ブロックチェーンのハブとなること
  2. ブロックチェーンに関する規制を作ること
  3. 人々をICOの詐欺から保護し、コインの使用を促進すること
  4. ブロックチェーンに関連する仕事を援助すること
  5. ブロックチェーンスタートアップをサポートすること
  6. 官庁と民間の両方で、ブロックチェーンのアプリケーションを促進させること
  7. 官民が協力して、ブロックチェーン技術への投資を促進させること

最後に、リー氏はブロックチェーンが韓国経済を活性化するためのエンジンとなるだろうと語り、プレゼンテーションを締めくくった。

韓国は、済州島(チェジュ島)をブロックチェーン技術の特区とする構想もあり、ここ最近国家レベルでブロックチェーンに力を入れ始めている。
今後の韓国の動きに注目していきたい。

取材・編集:Rie&Hiro