【プロジェクトインタビュー】Sylo「TrackBackとの提携について」

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11月2日(金)、Trackback(トラックバック)との提携を発表したSylo(サイロ)のビジネスディレクターであるドリアン・ジョハニンク氏(写真:右)と、プロダクトマネージャーであるベン・ジョーダン氏(写真:左)へのインタビューを行った。

Syloは、会話が第三者からアクセスされることのないコミュニケーションツールを開発しており、6月に開催されたジャパンブロックチェーンカンファレンスにも出展した。

インタビューでは、TrackBackの事業内容や、今後の事業展開について話を聞いた。
 
ブロックチェーンメディア(以下、BCM):まず最初に、TrackBackが行っている事業ついて教えてください。
ベン・ジョーダン氏:TrackBackはサプライチェーン全体の資産を追跡し、紛失や損害が発生した際の責任者を明確にします。TrackBackはKYP(Know Your Product)を目的として、オンラインで製品(Product)を購入した際に、その製品がどこから来たものなのか、今どこにあるのかといった情報を、QRコードをスキャンするだけで把握することを可能にします。

BCM:SyloとTrackBackの提携の目的について教えてください。
ベン・ジョーダン氏:提携の目的は、分散型のEコマースプラットフォームを作ることです。このプラットフォームにより、製品が生産されて顧客に届くまでの流れをリアルタイムで正確に追跡することが可能になります。

BCM:提携によって、どのような融合が起こるでしょうか?
ベン・ジョーダン氏:トラッキング技術を持つTrackBackと、データのセキュアな管理やコンシューマーインターフェイスのプラットフォームを持つSyloが力を合わせることで、業者は製品の信頼性を保証しながら、消費者に製品を販売することが可能となります。

BCM:どのような業界で、このEコマースプラットフォームは利用されていくと考えていますか?
ベン・ジョーダン氏:基本的には全てのショッピングにおいて需要があると考えています。例えば、ワインや乳製品をはじめとした食品業界や、ブランド業界などがあります。また、既に、ニュージーランドを中心に、物流関連メーカーなどとパートナーシップを結んでいます。

BCM:今後の戦略についても教えていただけますでしょうか?
ベン・ジョーダン氏:私たちはニュージーランドを拠点としているので、最初はニュージーランドでプラットフォームを広げていきます。そこからは、アメリカ・中国を中心にグローバル展開を考えています。
また、Syloのシステムは来年の序盤には準備が整う予定で、それによってSyloのシステム内で、タクシーやレストランなどの予約が可能になります。システム内ではSyloトークンのみならず、ERC20のトークンで、かつ、店側がそれを支払い手段として受け入れていれば、どのトークンでも支払いが可能です。

BCM:事業の最終的なゴール(目標)について教えてください。
ベン・ジョーダン氏:TrackBackの目標は、オンライン上で、サプライヤー側からコンシューマー側までの製品の流れをグローバルに把握できるようにすることです。
そして、Syloの目標は、暗号通貨をメインストリームにすることです。現状では、暗号通貨の使用は複雑で難しく、LINE PayやWeChat Payのように誰でも簡単に使えるようにしていく必要があります。

BCM:ありがとうございます。最後に、ブロックチェーンメディアの読者の方に一言お願いします。
ドリアン・ジョハニンク氏:私たちは、ブロックチェーン技術にとてもエキサイトしています。そして暗号通貨の使用を、より簡単にし、採用されるようにしていこうと頑張っています。日本に関してはJBCなどにも参加し、皆さんにはとてもお世話になっています。この業界をメインストリームにしていけるようにこれからも頑張っていくので、よろしくお願いします。

 
忙しい中、1つ1つの質問に丁寧に答えてくれたジョハニンク氏とジョーダン氏。

SyloとTrackBackの今後の展開に注目していきたい。

編集者:Hiro