【レポート】BINARYSTARオープニングイベント

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2月1日(金)、キラリトギンザにて、BINARYSTAR株式会社によるブロックチェーン企業専用コワーキングスペースのオープニングセレモニーが行われた。
本セレモニーでは、BINARYSTAR代表を務める池上雄飛氏、アドバイザーを務める赤羽雄二氏、インキュベーションマネージャーを務める井垣孝之氏、同社のパートナーであるブロックチェーンEXE代表で、クーガー株式会社の代表取締役でもある石井敦氏が登壇した。

ブロックチェーンの社会実装

セレモニーでは、まず、池上雄飛氏が挨拶を行い、これまで自身が様々なブロックチェーン企業の支援をしてきた経験を生かして、日本でのブロックチェーンの社会実装を実現したいと語った。

BINARYSTAR株式会社代表の池上 雄飛氏

続いて、BINARYSTARのアドバイザー・インキュベーションマネージャーを務める赤羽雄二氏が登壇した。

赤羽氏は「ブロックチェーン技術がビジネスに与える衝撃」をテーマに語り、ブロックチェーンが得意とする分野として、手続きの自動化、サプライチェーン、不動産、データ管理などの分野を挙げた。
また日本企業が昔の競争力を取り戻すためには、ブロックチェーン技術への取り組みが必要だと同氏は考えており、「ブロックチェーンに取り組むにはこの1、2年が最後のチャンス」であると述べ、日本企業は今すぐブロックチェーンへの取り組みを始めなければならないと語った。

今後の展開としては、2021年にはブロックチェーンを活用した企業が市場を押さえているだろうとの見解を示した。

赤羽氏に続いて、BINARYSTARインキュベーションマネージャーであり、弁護士でもある井垣孝之氏が登壇した。

井垣氏は、ブロックチェーンは未知の領域を開拓するという観点から、「規制のサンドボックス」について語った。
「規制のサンドボックス」は、新しい技術の実証実験を「とりあえず実施してみること」、それらのデータを集めて「規制改革」につなげていくことを目的とした制度だ。
この制度は、新しい事業を立ち上げて、それが法律面とビジネス面の両方で上手くいくか否かを確認したい時に最適の制度であると井垣氏は述べた。

現在、この制度の認定を取得している事業者は3つあり、その中に株式会社Crypto Garageが含まれる。同社は、仮想通貨交換業の登録はしておらず、その中で、アトミックスワップの技術を用いた決済構築プラットフォーム構築を目指している。

井垣氏は、ブロックチェーンの実装には従来の常識から飛躍した発想が必要だと語った。日本におけるブロックチェーン実装において、規制のサンドボックス制度による特例処置は大きな役割を果たす可能性が高い。

ブロックチェーンの特徴と今後の課題

技術的な観点からは、ブロックチェーンEXE代表の石井敦氏が登壇した。
ブロックチェーンEXEは、日本最大のブロックチェーン技術コミュニティであり、世界主要20都市で、コミュニティ活動を展開している。

石井氏は、「インターネットにおける最初のキラーアプリがEメールであり、ブロックチェーンにおける最初のキラーアプリはビットコインである。」と語り、ビットコインがキラーアプリとなった理由として「通貨は誰もが重視していて、わかりやすい価値があること」「データ形式が数値のみで技術的に扱いやすいこと」「通貨は移動を行うニーズが高いこと」の3点を挙げた。

ブロックチェーンについて語るブロックチェーンEXE代表の石井 敦氏

また、ブロックチェーンの特徴である透明性・公明性・トレーサビリティは、データが公開されていることで実現されていると語り、対象のデータが企業の秘密情報となると、リスクが大きくなると語った。その上で、企業用途で使う最も現実的な形がオフチェーンであると述べ、その場合の課題として、ブロックチェーンの外部に存在するデータの信頼性担保を挙げた。

今後の見通しとしては、IoT全盛時代によりデータ量が爆発的に増え、あらゆるデバイスにAIが搭載されていくだろうと述べた。

 
各登壇の後には、パネルディスカッションも行われ、ブロックチェーン企業に取り組む企業の方々が、導入で最も苦労した点や、ブロックチェーン開発のリソースをどうやって確保したかについて語った。
今月、銀座にオープンした日本最大のブロックチェーン専用コワーキングスペース。今後、業界にどのような変革を起こしていくかに注目したい。

取材・編集:Rie、Hiro