ビットコインと中国人民元の価格の動きに関係性が見られるという調査結果があるようだ。
強い逆相関が見られる
サウスチャイナ・モーニング・ポストのレポートによると、ドナルド・トランプ大統領が対中国の輸入関税の変更を発表した後、ビットコインの価格が上昇し始めた。
中国がトランプ大統領に反対する動きを見せてから、人民元は6ヶ月で最低水準まで落ちたと言われている。
業界のスタートアップBlockchain.comのリサーチ責任者ゲリック・ハイルメン氏は、彼のチームが実際にビットコインと人民元の間に「強い逆相関」を確認していると語った。一方で彼は、Blockchain.comが「ビットコインの最近の値上げが貿易の緊張によって引き起こされていることを100%確信しているわけではない。」とも付け加えた。
関係はないとの見方も
しかし、この相関関係を否定している人も存在する。マクロアナリストのアレックス・クルーガー氏は、ビットコインの値動きが貿易戦争に対するヘッジであるとの見方を否定した。
アレックス氏は、取引所Bitstampでの売却は事実上1つの事業体によって行われたということを引用し、ビットコインの価格の動きは一部の事業者によるものだとの見方を示した。
ビットコインの動きが何に影響されているかに関しては専門家によって見方が異なるが、国家などに対する不安感や不信感が、長期的に暗号通貨を後押しすることは間違いなさそうだ。
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編集者:Hiro