ネスレが、ブロックチェーンプロバイダーOpenSCと共同で、ニュージーランドの酪農事業において、農場から食卓へのサプライチェーンのトレーサビリティを確立する。
食品追跡プラットフォーム
OpenSCはブロックチェーン対応の食品追跡プラットフォームだ。
最初のパイロット版では、ネスレがニュージーランドの農場から調達した牛乳を、中東のアラブ首長国連邦にある同社の関連倉庫や工場までの道程をたどって追跡する。
このパイロット版に加えて、次のプロセスでは、アメリカ大陸から供給されるパーム油も含まれる。
この動きは、オープンテクノロジーの実現可能性、実行可能性および拡張性を評価することを目的としている。
「このオープンなブロックチェーン技術により、世界中のどこからでも、当社の調達事実と数値を評価することができます。」と、ネスレグローバル調達責任者ベンジャミン・ウェア氏は述べる。
ネスレとブロックチェーン技術
トレーサビリティのためにブロックチェーンを使用するのは、ネスレにとって初めての試みではない。
今年初め、中国ネスレは、今年はブロックチェーンで追跡する製品の割合を15%から18%に増やすことを目指すと語っている。
昨年、中国ネスレは50の主要製品でブロックチェーンによる追跡システムを導入しており、これらはすべて中国で完全に追跡可能とのことだ。また、これらの製品のうち65%はグローバルでも追跡可能とのこと。
ネスレが、戦略的なロードマップに従って、ブロックチェーン技術の導入を進めているようだ。
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編集者:Hiro