Libra(リブラ)の電子ウォレットを開発するCalibra(カリブラ)のCEOデビッド・マーカス氏が、Libraプロジェクトが国家の「通貨主権」に脅威を与えるという当局の主張に対して発言した。
「国家の脅威とはならない」
マーカス氏は、フランスの経済財務大臣ブリュノ・ル・メール氏が、Libraに関して「国家の金融主権は国家の下にあり、脅威にさらされる」と発言したことに対して、その見解が誤りであることを示したいと述べた。
同氏は、Libraは「強力な通貨の存在によって1対1でバックアップされる」とし、つまり、Libraのユニットが存在するためには、その準備金に同等の価値がなくてはならず、Libraが新しいお金を生み出すということではないという。
さらに、Libraが国の通貨を利用した「より良い」支払いネットワークになるように構築され、「世界中の消費者に有意義な価値を提供する」とも主張した。
規制当局の動きを歓迎
一方でマーカス氏は、規制当局からの注目を歓迎しており、「私たちは、Libra協会が完全に1:1に裏付けされた状態から逸脱することを防止するための強力な監視が望ましいと考えています。」とも述べ、中央銀行、規制当局、議会とも協力しながら、Libraの設計と運用を通じてあらゆる懸念に対処していくと約束した。
規制当局からの注目が増すことで、Libraへの理解も増していくかもしれない。
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編集者:Hiro