ビットコインのマイニングにおいて、中国は世界有数の大国であり、マイニングに使用されるチップやその他の機器の製造を支配している。
しかし、米国のスタートアップが、テキサスをビットコインマイニングのグローバルハブにするという大胆な計画を立て、この状況を変えようとしている。
独自技術の利用
サンフランシスコに拠点を置くLayer1は、ピーター・ティール氏などから5,000万ドルを調達し、独自の変電所を運営し、西テキサスの平原で生産された太陽光および風力エネルギーを購入するなどの計画を進めると発表した。
共同創業者アレックス・リーグル氏によると、Layer1の施設は、テキサス州ミッドランドの西150マイルに位置する数十エーカーにのぼるエリアで構成され、マイニングに使用されるチップを冷却する独自の新技術も用いられる。
大量の電力を消費するビットコインマイニングは、通常、機器の過熱を防ぐのが容易な寒冷地で行われるが、Layer1は独自冷却技術を用いることで、テキサスがマイニング可能な場所になると考えている。
米国企業の必要性
リーグル氏によると、Layer1はチップ製造から電力生産、冷却までのプロセスの全ての側面を管理することで、世界最大のビットコインマイナーを目指している。
「イデオロギーの観点から、ビットコインの市場が数兆ドル規模に成長するには、これをリードする米国企業が必要です。」とリーグル氏は語る。「このイデオロギーは、ピーター・ティール氏や他の投資家に共鳴するものです。」とも同氏は述べた。
Layer1の動きにより、アメリカでのビットコインマイニングが拡大していくかが注目される。
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編集者:Hiro