BMWグループは、コンポーネントや原材料の多段階におよぶ国際的なサプライチェーンの透明性を確保するために、引き続き、ブロックチェーン技術を活用していくと発表した。
サプライヤーネットワークを担当するBMWの経営陣メンバー、Andreas Wendt氏によると、今回のプロジェクト「PortChain」は、2019年にパイロットを実施しており、2020年は他の多数のサプライヤーにプロジェクトを拡大していくそうだ。
なお、昨年は、合計31の同社の工場と、サプライヤーであるAutomotive Lightingの3つの拠点がパイロットに参加している。
また、PartChainは、ブロックチェーン技術の実装とは別に、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureなどのクラウドテクノロジーを利用して、改ざんのリスクなしにすべての参加パートナー間でコンポーネントの発生元を追跡できるようにするという。
このプラットフォームは、今年後半に約10のサプライヤーに導入される予定だ。
業界全体でも
自動車業界では、2018年5月に「MOBI(Mobility Open Blockchain Initiative)」という国際的な業界団体が立ち上がっており、ブロックチェーン技術の検証や導入が積極的に進められている。
昨年にはFordが、プラグイン・ハイブリッド電気自動車(PHEV)の自動運転トライアルにブロックチェーンを用いている。
また、今月の初めには、同じく自動車メーカーのTOYOTAは、ブロックチェーンのスタートアップBUIDLと共同で開発した新しい個人IDおよび車両IDプラットフォームを使用し、ブロックチェーンの活用範囲を拡大すると発表した。
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編集者:Ayako