ブロックチェーンとオープンソース開発に取り組む非営利組織であるIOTA財団は、IOTA2.0へのアップグレードに向け、完全に分散化されたネットワークである Pollen のテストネットの立ち上げを発表した。
Pollen は、3部構成でリリースされるIOTA 2.0ネットワークの最初の公式テストネットである。
2020年後半には、2番目のテストネットである Nectar が、そして、最終的にはメインネットである Honey がリリースされる予定だ。
ミツバチが、ハチミツ(Honey)を作るまでのフェーズにちなんで名付けられた今回のリリース。
その第一段階である Pollen は、以前のGoShimmer v0.1.3と比べて大きな変更がなされ、コーディネーターなしのネットワークの基礎を築くことに成功しているという。
この段階は主に、財団、コミュニティ、外部の研究者が、Coordicideの概念を検証し、特定の攻撃ベクトルをシミュレートするための研究テストベッドとして機能するよう設定されており、IOTA財団は「Pollenは、IOTAが初日から約束してきた、世界初の真に分散型でスケーラブルで無料の分散型元帳の始まり」だと述べている。
また、今年の後半にリリースが予定されている Nectar では、メインネットの最終リリースの前に、修正の必要があるバグや問題をテストすることを目標に、インセンティブ化されたテストネットでのCoordicideモジュールが完全に実装されるという。このネットワークの参加者は、バグや攻撃ベクトルを見つけることでインセンティブを得ることができる仕組みだ。
そして、IOTA 2.0の最終リリース形態である Honey には、Coordicideの完全かつ最終的な仕様に従って、すべてのモジュールが含まれる。この時点では、ネットワークは、数百時間に及ぶノードテストやノードソフトウェアの完全な監査が実施され、セキュリティが確保されている。
Honey は、完全分散型のIOTAメインネットであるIOTA 2.0の最初のバージョンとなる予定だ。
編集者:Ayako