経済のデジタル化を目指す韓国は、ブロックチェーンやAI、5G、IoT、その他の最新テクノロジーに480億ドル以上を費やし、『デジタル・ニューディール』を推進すると発表した。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、先日、政府が2025年までに推進する韓国版ニューディールの構想と計画を国民に発表する報告大会を開き、「韓国版ニューディールは先導国家に飛躍する大転換宣言である」と表明した。
この計画では、今後2年間の韓国経済のデジタル化に重点が置かれている。
文大統領は、「第4次産業革命とデジタル化は人類の未来であり、その流れを先導していくための国家発展戦略が、韓国版ニューディールである」とし、「我々が保有している世界最高水準のICT競争力を全産業に結び付けることで、先導国家への飛躍が可能だ」と強調した。
この日発表された韓国版ニューディールは、デジタル化を通じて国家競争力を確保するという『デジタル・ニューディール』と、気候変動に対応するための『グリーン・ニューディール』に分けられる。
特に『デジタル・ニューディール』には、現政府の任期が満了する2022年までに、23兆4000億ウォン(約194億ドル)が投入される予定で、韓国をデジタル時代の世界的リーダーにすることを目指している。
具体的には、2025年までに、「主要な公共サービスの80%以上のデジタル化」「政府庁舎に5Gベースのワイヤレスネットワークを構築」「行政公共機関のクラウド移行100%達成」などが挙げられており、全産業に5GやAIを融合するためのプロジェクトも推進する。
また、国民への行政サービスの革新のため、ブロックチェーンベースのモバイル身分証明書を導入して、非対面サービスの普及を進めるなど、積極的にブロックチェーンを活用していくことも表明している。
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編集者:Ayako