2020年10月28日〜30日の3日間、幕張メッセにて、『第1回 ブロックチェーンEXPO 秋』が開催された。
新型コロナウイルスの影響で一時は開催が危ぶまれたものの、9月からのイベント開催制限緩和を受け、予定通りの開催となった。
当日は感染拡大防止策が徹底され、多くの来場者で賑わいを見せた。
<当日の会場の様子はこちらから>
高まる「DX」ニーズ
感染拡大防止に伴い、仕事のリモートワーク化が急速に進む中で、同時に推進されているのが「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」だ。
AIやIoTだけでなく、ブロックチェーンもまた、DX推進には不可欠な要素である。
このような流れを受けてか、各出展ブースでは、積極的に情報収集や商談をする参加者らの姿が見られた。
同会場内で『第1回 AI・人工知能EXPO 秋』と『 第1回 量子コンピューティングEXPO 秋』が同時開催されているということもあって、今回のイベント参加により、DXを加速させる企業も増えるのではないだろうか。
業界のキーパーソンたちによる特別講演
セミナー会場では、ブロックチェーン業界を担う専門家たちが登壇。
事前予約制で、席数を限定しての開催ではあったが、ほとんどの席が埋まっている光景から、ブロックチェーンへの注目度の高さがうかがえた。
最終日には、野口 悠紀雄氏(早稲田大学 ビジネス・ファイナンス研究センター顧問 / 一橋大学 名誉教授)が、リモート講演という形で登壇。
昨年大きな話題となったLibraや、「脱ハンコ」などのタイムリーな内容にも言及しつつ、ブロックチェーンの基礎から応用までを解説した。
最後には、今回、自身がリモートで講演したこともふまえ、「リモートとリアルの融合により、新しい可能性が生まれるだろう」と締め括った。
あらゆるところで、急速かつ大きな変化が求められる「withコロナ」時代。
その変革の大きな担い手の一つであるブロックチェーン技術は、どのように活用されていくのか。今後の日本国内での、積極的な実用化に期待したい。
取材・編集:Ayako