ブルッキングス研究所「ベネズエラのペトロは正当な暗号通貨を害する」

米国のシンクタンク、ブルッキングス研究所の研究者によると、ベネズエラの発行した独自の暗号通貨「ペトロ」は、南米の悩ましい経済を救うよりも、正当な暗号通貨の健全性を大きく弱める可能性が高いという。

研究所のウェブサイトに掲載された記事によると、ブルッキングスの推論は、ペトロに同研究所の分析者が期待しているほどの価値がないことが判明した場合、残念なことに、「暗号通貨は詐欺を促進する」という考えを後押ししてしまうかもしれない、というものだ。

また、「ペトロが国際的な制裁措置を阻止する効果的な方法であると判明した場合、他の国々は、そのような封鎖を回避するために同様の技術を使用するようになるかもしれない」ともしている。

「制裁の力は侵食の危険にさらされている 」と、記事には次のように書かれている。

他の国々は、暗号通貨の公開によって経済制裁を阻止できるなら、さらに大胆な動きに出ようと考えるかもしれない。

50億ドルを獲得?

ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、石油会社が進行中のプレセールで50億ドル以上を獲得したと発表した 。

彼はまた、石油の後ろ盾があるとされる暗号通貨を購入するために、186,000件以上の申し出があったと宣言した。

ペトロのプレセールでの購入者が、127カ国からの起業家やその他の個人であるとマドロ氏は述べているが、ブルッキングス研究所は、「国際保有者は真のサービスは受けられず、ペトロは単に、国家的な不法債務救済の一形態に過ぎない。」と主張し、

これは、「分散化された安全で透過的な取引」を提供する「正当な」暗号通貨とは対照的なものである。
国家の不法債務救済の一形態である中身のない暗号通貨の開発に、厳格な一線を引かなければならない。
そうしなければ、暗号通貨の真剣かつ合法的な採用は完全に抑制されるだろう。

と結論づけた。